近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>毒井戸跡 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明(文末に参考文献ナンバー)

高知県安芸市編

畠中家住宅野良時計(同左)
安芸市土居 明治30年(1888)頃
木造時計台 畠中源馬/畠中源馬
国登録有形文化財/05.10/民間/(同左)
 稲穂の波とおしゃれな時計。絵になりそうな光景を想像しがちですが、現在は周辺道路と駐車場が整備され、景観的な感慨は弱いです。しかしこれは利便性のみを求める現代社会のツケともいえる状態でしょう。私が見たときには時計は動いていませんが、現在は時々動かしているのが通常の姿とのこと。
 日本に時計台といわれるものは数多くありますが、純正日本産の手作り時計台はここ土佐市だけです。西洋の定時概念を導入した画期的な建物で、産業技術史的には文句なしの重要文化財級施設、国登録文化財第一号という名誉も当然のことといえます。(61.)

黒岩百貨店(同左)
安芸市本町一丁目 昭和5年(1930)
鉄筋コンクリート造/3階建 不詳/不詳
/05.10/民間/商業施設(同左)
 市内でも旧市街の雰囲気を留める建物群の中にひときわ異彩を放つ建物。ネオン細工からどうしても用途を探りづらい施設ですが、地元の百貨店として使用されていた施設のようです。縦長の窓のデザインや角部分にアールをとり玄関を置いているところなどは、戦前期の商業建築ならでは、といった雰囲気を感じさせます。
 一階部分はうまく利用できているようですが、二階以上は遊ばせているような気がいたします。観光情報案内施設にでも活用できれば、おもしろいような気がしますが、、野良時計から道路まっすぐで着くというアドバンテージもありますし。(61.)

商業建築(同左)
安芸市本町一丁目 昭和期
木造/2階建 不詳/不詳
/05.10/民間/倉庫(商業施設)
 黒岩百貨店近傍に位置している商業建築。車庫として使用されているようで往時の用途を知るよすがはありませんが、隣家の屋根跡に沿って作られた水切り瓦には地域性を、軒部分の装飾には洋風へのあこがれを見て取ることができます。
 活用の仕方によっては、どういった施設にでも使いようがありそうですが、これは地域商店街の気力次第と言うところでしょうか。少なくとも、私が訪れたときには、人が行き交うといった雰囲気を感じ取ることはできませんでした。


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