近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>青柳醤油 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明(文末に参考文献ナンバー)

福岡県古賀市(青柳地区)編

旧青柳村役場(同左)
古賀市青柳町 昭和12年(1937)
木造/平屋建 不詳/不詳
/07.3/民間/工業施設(行政施設)
 現在では希少な存在となりつつある戦前期の役場建築です。古賀市のウェブサイトに掲載されている写真と比較すると、車寄せ部分が改装されているようですが、それで価値がどうこうなると言うことは全くなく、むしろその車寄せ部分に遺されている旧青柳村の村章が今となっては非常に価値の高いものとなっています。
 近傍には宿場時代の遺構とともに、村役場があったことを記す石碑が設けられています。この石碑だけを見ると、さも役場の上屋自体が無くなってしまったかのように覚えますが、今のところもの自体は遺されています。(65.)

旧福岡区裁判所青柳出張所(同左)
古賀市青柳町 昭和12年(1937)
木造/平屋建 不詳/不詳
/07.3/民間/住居(行政施設)
 登記に関する業務を請け負う裁判所の出張所として建てられた施設です。設立当初から場所が転々とした施設ですが、こちらに落ち着くことで福間への移転統合まで業務が行われたようです。
 当初この場所を訪れたとき、私は赤煉瓦の倉庫だけは事前に情報を得ていたのですが、こちらの洋館については全く知らなかったもので、この建物を見たときはずいぶん驚きを覚えました。これだけしっかりした造りの建物は、まさに戦前期の行政施設として立派な作品だと言えます。願わくば、もう少し調査が進んでくれると、宿場町の近代についてよく知ることが出来るのですが、、、。(65.)

旧福岡区裁判所青柳出張所倉庫(同左)
古賀市青柳町 昭和14年(1939)
煉瓦造/平屋建 不詳/不詳
/07.3/民間/不詳(行政施設)
 通称青柳登記所の附属倉庫として建てられた煉瓦施設です。表通りに面していないため、車で通りすぎてしまうと、存外気づかない方も多いのではないでしょうか。現在は民間の所有となっているようですが、比較的メンテナンスは行き届いており、活用に期待が持てます。
 裁判所出張所本屋の建造からは二年ほど後の作品となり、昭和初期の煉瓦造は、福岡地域内では珍しいのではないでしょうか。何故煉瓦が採用されたのかと言うところを含め、気になる建物のひとつと言えます。(65.)

西町集会所(青柳郵便局)
古賀市青柳町 昭和戦後期
木造/平屋建 不詳/不詳
/07.2/民間/余暇施設(行政施設)
 表通りに面した建物で、真壁の和風っぽいイメージを持たせていますが開口部は戦後の公共建築が持つ造りとなっています。郵便局と言われれば、納得もつくたたずまいです。
 詳細が分からなかったので、とりあえず現在の名義は看板に書かれている通り集会場として、当初用途ははがれかかっている掛かっているサインから郵便局といたしました。もしかしたら、もっと前に別の用途で使用されていたのかも知れませんが、そこまでは分からない、と言うのが偽らざる話です。(65.)


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