門司駅から若干山寄りの市街地にあり、しかしながら表通りから一歩奥にある、「いかにも洋館」という雰囲気を持つ珍しい建物。詳しい経緯など分かれば書籍でも紹介したいところではありますが、現段階ではいかんともし難い現状にあります。
一階部分こそ店舗使用のため往時の姿をとどめておりませんが、二階の壁面には縦長の窓と軒部分にデザインされたライオンが三方に睨みをきかせており、漆喰意匠にも見るべきところが多くあります。
一階部分の店舗が使用されているかどうか不明で、ここ次第では取り壊される可能性も少なからずあります。なにせ表通りにないものですから、近代建築好きでもなかなかチェックが行き届きづらいもので、いささか将来が心配な建物です。(41.) |