近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)> 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明をくどくどと。(文末に参考文献ナンバー)

福岡県行橋市編

旧百三十銀行行橋支店(同左)
行橋市大橋三丁目 大正3年(1914)
煉瓦造/2階建 清水組/清水組
県指定有形文化財/04.3/行橋市/展示施設(銀行)
 辰野事務所の監修の下作られた煉瓦造建築のひとつ。実際の設計は清水組が担当しているものの、同事務所設計の百三十銀行八幡支店に類似した外観になっており、類似したデザインの下作られた一連の建造物群だったと考えることができます。構造材こそ違えど、天井を高くとるスタイルは金融機関のそれそのものです。
 金融機関として戦後も継続して用いられた建物ですが、現在は改修の後展示施設として再利用され、引き続き市民に密着した施設として現役の姿を保ち続けています。(a.パンフレット.)

山口屋油店(同左?)
行橋市大橋三丁目 大正期?
木造/2階建 不詳/不詳
/04.3/民間/住居?(商店)
 所々に改修の跡が見られつつも、ひとつひとつの不揃いな改修跡が、継続して使用され続けてきたことへの誇りのように思えてくるような不思議な建物です。切妻部分にハーフティンバー調の模様が付けられているのは、建造当初の流行であったのでしょうか。
 この建物もご他聞に漏れず、現在の用途がはっきりしていません。商店街自体の地力が不足している日本の哀しい現状を見るようで、何ともやるせない気持ちになります。

俵屋呉服店(同左?)
行橋市大橋三丁目 昭和初期
木造?/2階建 不詳/不詳
/04.3/民間/不明(商店)
 文化財に名乗りを上げるわけでもなく、ただ静かに街並みにたたずむ建築のひとつですが、外装で見るべきものは数多くあります。窓に取り付けられた銅板の小庇、丸窓、それに用途不明の側壁へ続く装飾。外壁材のスクラッチタイルが数多くの工夫をすべて引き寄せて、うまく包括しているように感じます。
 多くの地方都市では現在もなお、学識者に知られることのないまま、いくつもの近代化遺産が活用されています。このリストではそういったものをひとつひとつ拾い集めていきたいと考えています。 

山本寝具店(同左?)
行橋市大橋三丁目 昭和期?
木造/2階建 不詳/不詳
/04.3/民間/商店(同左?)
 角地にある、総2階建の近代和風建築。周囲には他の近代化遺産が残り、それらの中で見た目の派手さは見られないものの、よくみると1階部分はショーウインドー(見せ場の延長線にあるようなつくり)として作られ、表通りにふさわしいものであったのだと理解できます。
 現在は商店街全体の沈滞とともにこの商店も営業の有無がはっきりしていない状態となっています。通り全体の活用もかねて、建築物の保護を考えていきたいものです。

稲童1号掩体壕(同左)
行橋市大字稲童 昭和19年(1944)
鉄筋コンクリート造掩体壕 不詳/不詳
市指定有形文化財/04.3/?/静態保存(軍事施設)
 太平洋戦争も末期になると、本土への空襲が行われるようになります。そうなると今迄のように飛行機はそのまま路上や格納庫に置くわけにはいかず、このようにコンクリート製の防空壕を造り、その中に飛行機を格納しなければならなくなりました。これが現在まで残っている、掩体壕です。
 この地区に残る掩体壕はほかにも数基あるようです。それらの中でもこの壕は、比較的大型の陸軍攻撃機を格納するためのものでした。(現地案内板.) 


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