北九州風景写真館・番外編

北九州市各地の町並み紹介第2回目です。今回は某掲示板などでも良く取り上げられる市街地再開発区域を中心に比較的新しめの写真を紹介してみたいと思います。

再開発という言葉は一種の麻薬の様なもので、それ自体が地域の輝かしい未来を約束しているような印象を与えますが、あくまでその施設を活用するのは事業主体である地域の方々であり、活用方法を誤ればコムシティのような惨事を招きます。
くれぐれもそのことを念頭に置いて、それぞれの写真から将来性を考えてみてはいかがでしょうか。

(注・実験的措置として今回はいつもより写真が大きめです、しかも画像が重いです。ご注意あれ)

最初の3枚はリバーウォーク北九州の写真です。この建物は構造上南側に開かれた建物です。ですので景観的に「見目良い写真」はこの様な南側からのものになります。皆さんも是非市役所・図書館方面から見て下さい。それ以外はダメです(笑)。

内部の写真を1枚。この部分に関しては落ち着いた印象ですね。どうもそれ以外は間の抜けた印象を持ちました。東西幅の広い割にはテナントが少ないというか、、、これはキャナルと比べすぎですか。

中の写真をもう一枚。色と外壁に対するこだわりが分かります。小倉城側(写真左側)は城壁を意識したもの、高層棟側(写真右側)は縦のラインを意識しています。もう少しテナントの色をバランスのとれたもの(20代女性向けばかりでないもの)にして頂ければ、ちょくちょく遊びに行けるのですけど、、、
最近来場者数が少なくなっているようですが、美術館分館と芸術劇場が開館すれば、それまで以上の来客が見込めるでしょう。
コムシティとは歩いているときの快適感が違いすぎます(泣)。

八幡東区は大蔵にある市長公邸です。恐らく、内部の構造は新日鐵高見社宅を意識したモダンな造りになっているのでは、と推測しますが、さすがにこの状態では知るすべがありません。高見地区の戸建て住宅はその一つひとつがモデル住宅のようで、建築を専攻している人間は、一度見に行ってみると勉強になると思います。

その高見地区で評判の高いスピナです。もともとこの高見の再開発区域は新日鐵の社宅であったわけで、当然その新日鐵の関連企業が優先的に入居します。このスーパーは近くにあったスピナ七条店が移転したものです。
高級食材の入荷などこだわりの品揃えをしているスーパーで、ラ・パレット(丸和)やレガネット(西鉄ストア)等にならった高級志向路線を指向しているようです。

その高見地区に出来たアパート群です。昔はこのあたりにいわゆる「ロンドン長屋」と言われた煉瓦造りの社宅群が並んでいました。現在はこの様に見事に取り壊され、高級住宅地へと変貌を遂げています、、、まったく、完全に取り壊すくらいなら、建物の1つやふたつ門司港に移転してくれてもいいのに、、、

場所は少し変わりまして、JR八幡駅前です。駅前にあった平和ビルの跡地にこの様な高層ビルが現在建設中です(写真撮影・6月10日)。前の街並みに慣れ親しんでいる私にとって、どうもこの建物群は圧迫感があってあまり好きではありません。
マンションに住む住人にとっては、山と海が見渡せる絶好の展望になるのでしょうが、、、馴れの問題でしょうか。

このだだっ広い景観は東田地区の写真です。観覧車はスペースワールドの「スペースアイ」、視線の先には2004年夏にイオンショッピングセンターが完成します。都市の中間に位置する公園でも広場でもない何もない空間は非現実の世界にいるような、不思議な印象を持たせます。
(こういう空間を写真として撮ることは、正直言って苦手です。どこにポイントを合わせるべきか、分からないからです)

最後にJR陣原駅周辺の現状を紹介します。駅前は西鉄バスと北九州市営バスが乗り入れ、ノード地区としての利便性がますます高くなっています。駅東側にはスーパーマーケットと入浴施設が開業し、大規模駐車場の利便性もあってか盛況を博しています。

駅の西側にはこのような市営マンションができあがりました。1階部分には市民福祉センターと商業・医療施設、2階には保育所ができあがっています。この保育所、建物の各部分に採光を考慮した設計となっており、時代の先端を行く設計ではないかと感心しています。右側に少しだけ見えるのは、駅前駐輪場です。


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